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朝夏まなとの天性の明るさと茶目っ気がこの上ない強い武器に。成長し続ける作品にさらなる光…★劇評★【ミュージカル=天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~(朝夏まなと・大澄賢也出演回)(2019)】

 演技派として高い評価を受けていたウーピー・ゴールドバーグをさらに一段上のスターに押し上げた映画『天使にラブ・ソングを…(原題Sister Act)』を原作にミュージカル化された「天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~」の日本人キャスト版3度目の公演が開かれている。今回はデロリス役にスケールの大きな演技と歌が特徴の朝夏まなとを迎え、よりパワーアップ。Wキャストの森公美子とともに、まだまだこのミュージカルが成長し続ける作品であることを私たちに深く印象付けている。特に朝夏の持つ天性の明るさと茶目っ気が、お堅い修道女たちの心とからだを溶かしていくデロリスを造型する上で、この上ない強い武器になっている。演出は山田和也。(写真はミュージカル「天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~」とは関係ありません)
 ミュージカル「天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~」は、12月14~15日に富山市のオーバード・ホールで、12月21~22日に静岡市の静岡市清水文化会館(マリナート)で、来年2020年1月2~6日に大阪市の梅田芸術劇場メインホールで、1月9~10日に名古屋市の愛知県芸術劇場 大ホールで、1月23~27日に福岡市の博多座で、2月1~2日に長野県松本市のまつもと市民芸術館で上演される。これら全国ツアーに先立ち、11月15日~12月8日に東京・渋谷の東急シアターオーブで上演された東京公演はすべて終了しています。

舞台写真はこのサイトではなく、阪清和のエンタメ批評&応援ブログ「SEVEN HEARTS」でのみ掲載しています。舞台写真をご覧になりたい方は下記のリンクでブログに飛んでください。
★「SEVEN HEARTS」のミュージカル「天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~」劇評ページ

【注】劇評など一部のコンテンツの全体像を無料でお読みいただけるサービスは2018年4月7日をもって終了いたしました。「有料化お知らせ記事」をお読みいただき、ご理解を賜れば幸いです。

 なお、本作はデロリス、カーティスという主要2役がダブルキャストですが、取材機会の関係で劇評を掲載するのは、天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~(朝夏まなと・大澄賢也出演回)の組み合わせに限らせていただきます。ご了承ください。
 この組み合わせではカバーできない森公美子さん(デロリス役)と今拓哉さん(カーティス役)のファンの皆さま方には大変心苦しく感じております。人気公演のため取材機会も限られます。なにとぞご容赦ください。

 通常、ジャニーズの公演や所属俳優が主演されている演劇公演の場合は、たくさんの方が劇評を見に来てくださることに配慮して「note」では最も低い料金設定の1本100円で有料公開していますが、今回は林翔太さんは主演ではないことから、通常の劇評公開料金である300円での有料公開とさせていただきます。林さんのファンの方には申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。ご了承ください。
 なお、前述した「note」で公開中の劇評の全体像の中には林さんについて言及した部分もありますが、10行ほどですので、あらかじめお知りおきください。

★ミュージカル「天使にラブ・ソングを ~シスター・アクト~」公式サイト

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